ケーススタディ Vol.4 フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARM導入成功事例
株式会社ドリーム・トレイン・インターネット 様
株式会社ドリーム・トレイン・インターネット
ネットワークサーバーオペレーショングループ GM 山森郷司氏(写真右)
フリービット株式会社 サービスオペレーション部 萩原敬彦氏(写真左)
ユビキタスプロバイダとして数々の新サービスを提供し続ける株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(以下:DTI)。ネットワーク品質とカスタマーサポートのレベルの高さで常に顧客満足度で上位を占めるプロバイダーでもある。DTIは、新たなサービスの展開基盤、ITインフラ管理コストの削減を目的に、IPv6に標準対応し仮想化技術を採用した“仮想データセンター”サービス「フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARM」のプラットフォームを業界に先駆けて導入することを決定した。
新システムを導入した経緯と効果について、担当者に話を伺った。
目次
- プロバイダーコアシステムの現状
- ITインフラにおける現状の問題点
- クラウドサービスのの導入を検討した経緯
- フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARMを選択した3つのポイント
- フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARM導入で得られる新しいメリット
- フリービットにおける仮想化の取り組みについて
- クラウド環境に移行する対象システム
- 今後の展開について
1.プロバイダーコアシステムの現状
「DTIのプロバイダーコアシステムを含むフリービットグループのシステムインフラは、現在約200のISPおよび企業様にご利用頂き、100万人を超えるユーザ数を抱えます」新サービスの追加や会員様の増加は恒常的に発生しますから、常に先手先手を打って新しいシステムを構築し、なおかつ既存のシステムと連携させて運用するということに非常に多くのリソースを割いているというのが現状です。(株式会社ドリーム・トレイン・インターネット ネットワークサーバオペレーショングループ GM 山森郷司氏)。
2.ITインフラにおける現状の問題点
プロバイダーコアシステムは、創立以来、継続的にサービスを提供しており、新規接続ユーザの伸び、設備公開、サービスメニューの増加に比例して、インフラ部分も継ぎ足しをしてシステムを構築して来ました。その結果として、巨大でとても複雑なシステムになっていました。システムそのものは、その時代時代の最新の製品、サービスを導入しておりハードウエア、OS、アプリケーションもさまざまです。「短期的な視点での部分最適化はできたとしても、長期的な視点に立ち、全体最適化が実施できていないのが実状でした」(山森氏)。
「これらシステムを運用して行く上で、毎年数百台単位で新しいものに置き換える必要があります。それにメンバーの多くが労力を割いていました。既存のインフラの移行と運用は、新しいものを生み出しているわけではありません。メンバーの知識、経験、技術スキルを高めて、お客様に飽きのないサービスを新たに生みだして行く上でも、業務の見直し、効率化が求められていました」(山森氏)。
3.クラウドサービスの導入を検討した経緯
検討した経緯としては、やはり、「ハードウエア、ミドルウエアのオペレーションコストでした」HWはご存知の通りに販売や保守の終了、ファイナンス的にリースや償却の終了があります。特殊なものを除くと年間1/4~1/5について選定、評価、購入、設定・設置、入れ替えが発生しています。また、ユーザ様に提供するサービスは日々投入されますから、それに合わせて設置スペースと電気代にあたるラックが増えており、ラック費用の増大とそれにより拠点の分散によるオペレーションコストの増大が課題でした。また、先にお話しした通り、業務の改善を図ることも重要な課題と考え、その解決方法として、クラウドサービスの利用を検討しました。(山森氏)。
4.フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARMを選択したポイント
数あるクラウドサービスの中で、フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARMを選んだ理由は、3つあります。
1.ユーザ自身の都合に合わせたシステム設計が可能になること
2.サービスレベルが柔軟にコントロールできること
3.技術対応力が高いこと
1.ユーザ自身の都合に合わせたシステム設計が可能になる
今、日本国内に存在するクラウドサービスの多くは、クラウドベンダーが提供する既成のサービスに自社の要件を合わせるものです。一方で、「フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARMは、これらサービスとコンセプトが大きく異なりました」ユーザの都合に合わせて、自由にシステム設計ができます。必要なサーバー、サーバーリソース(CPU、メモリ、ハードなど)、ネットワーク帯域、セキュリティ、OSなど豊富な選択肢の中から、組み合わせてシステムを構成することができます。しかも、これらは、ユーザーフレンドリーなGUIインタフェースから誰でも簡単に扱うことができます。自由度の高さが、選定理由の1つ目です。(山森氏)。
2.サービスレベルが柔軟にコントロールできること
1.とも関係しますが、選択した各種システムは、それぞれにサービスレベルをコントロールできることが重要な要件になっていました。「サーバー、ネットワーク、セキュリティなど、求められるサービスレベルは、活用シーンにより変化します」あるサーバーは冗長化しないといけないが、あるサーバーはとにかく安くあげる必要があるなど、1つ1つ異なります。全てのサーバーを冗長化して高可用性を持たす必要はありません。柔軟にサービスレベルを管理できることが選定理由の2つ目になります。(山森氏)。
3.技術対応力が高いこと
3つ目は、技術対応力です。本採用前には、実地検証を実施しました。何か問題があった場合や、困った際にも手厚くサポートして頂いたことは、とても心強かったですね。「ITインフラに精通した技術者が対応してくれているな、という安心感がありました」(山森氏)。
5.フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARM導入で得られる新しいメリット
「フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARMの採用により「ハードウエア部分が1/10に圧縮されることでビジネス上の課題であるコストの圧縮と、オペレーション上の課題であったHWの入れ替えコストが圧縮されます。また、これまで数カ所に分散していたデータセンターというのが、デスクトップ上の1つの仮想データセンターとして集約することができるということ」1か所で集中管理ができるようになるというメリットが大きいように思います。(山森氏)。
「また、物理的なロケーションに束縛されたシステム設計から解放されたことも大きいと思います。従来は、サーバー、ネットワークなどシステムを設計する際に、最大収容数、電力供給量などロケーションのキャパシティの中で考える必要がありました。これは、言わば自由を奪われていたと同じです。それら、ロケーションに束縛されず、本当に設計、構築したいシステム作りができることが可能となったのも新しいメリットと思っています」(山森氏)。
6.フリービットにおける仮想化の取り組みについて
「フリービットでの仮想化技術への取り組みは、とても早いものでした」それは、巨大で複雑化するITインフラの課題を解決するための中核技術となると注目していたためです。フリービットでは、仮想化技術を活用したサービスとしてEmotion Linkを2007年には完全仮想化させて提供していました。それらに加えたいくつものシステム活用実績、経験があるということで、ハードウエア的な問題点、それから、仮想化のソフトウエアの信頼性というものも把握しております。それに加えてグループ企業のDTIの最重要システムでも利用可能と判断されたことからも、一般のお客様にも安心して、フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARMをご利用頂けると考えております。(フリービット株式会社 サービスオペレーション部 萩原敬彦氏)。
7.クラウド環境に移行する対象システム
DTIでは、「DTI Cloud Mail」から、フリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARM環境に移行しています。「DTI Cloud Mail」の特徴は大きなメールストレージで現在提供しているサービスよりも飛躍的にハードディスク容量が増大します。このような比較的ハードウエアへの要求レベルが高いシステムまでもフリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARM順次移行します。また、「数千台に及ぶ既存ISPインフラ基盤。マンションインターネットが運営するのブログサービスなど様々なITインフラも段階的にENTERPRISE-FARMに移行します」(山森氏)。
「ENTERPRISE-FARMは、とても投資効果の高いサービス設計になっております。DTIのインフラだけでなく、フリービットグループの全てのリソースをクラウド環境上で稼働させるというのを目標にしています」(萩原氏)。
8.今後の展開について
我々は、高品質で低価格なインターネットサービスを継続してお客様に提供するために、これからもクラウド化を積極的に推進して行きます。
そのための、サービスプラットフォームとして採用したフリービットクラウド VDC ENTERPRISE-FARMには、大いに期待しております。新しいITの利活用スタイルを吸収するとともに、「大規模システムのTCO(Total Cost of Ownership:システムの導入及び維持管理費用)削減と、軽くて、賢い、スマートなITインフラ構築を目指して行きます」(山森氏)。
※ 株式会社ドリーム・トレイン・インターネットのWebサイト
※ 記載の担当部署は、取材時の組織名です。
※ 取材日:2010年3月






















