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・公開日:2021/10/14 ・更新日:2021/12/13 クラウドの基礎知識

クラウドとレンタルサーバーの違いは? それぞれのメリット・デメリット

クラウドとレンタルサーバーの違いは? それぞれのメリット・デメリット

WEBサイトやWEBサービスを作って公開する際にはサーバーが必要になりますが、サーバーにはさまざまな種類があって、どれを使ったら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、よく利用されるサーバーであるクラウドとレンタルサーバーについて、両者の違いやそれぞれのメリットとデメリットを詳しく紹介します。

レンタルサーバーとは

日本語で「提供する側」という意味を持つ「サーバー(Server)」は、IT用語では「サーバー利用者のリクエストに応じて対応するデータを供給するシステム」のことを指します。WEBサイトを作るのに必要なデータを保管したり、SNSなどの大規模サービスのデータを保存・活用したりするのにもサーバーは導入されています。

このように、サーバーは私たちに身近なさまざまなサービスに使われていて、利用者にデータを提供する役割を担っていますが、例えば自社でサーバーを準備して運用しようとすると、初期費用がかかるだけでなく、サーバーやその他の周辺機器を設置するためのスペースも必要になるため、導入のための負担が大きくなってしまいます。

こうした課題を解決する選択肢のひとつとして注目されているのが、「レンタルサーバー」です。レンタルサーバーとはその名の通り、レンタルできるサーバーのことを意味します。自社でサーバーを所有する場合と比べると、プロバイダーが提供しているレンタルサーバーを利用すれば、サーバーの構築や管理などにかかる手間や費用の負担を軽減することができます。

なお、サーバーには主に「共用サーバー」「専用サーバー」「VPS(仮想サーバー)」の3種類があります。共用サーバーというのは、1台のサーバーを複数のユーザーで共有して使用する形態のことです。
これに対して、ユーザーがレンタルしたサーバー1台を専用で自由に利用できる形態を「専用サーバー」と呼びます。専用サーバーは主に企業が利用することが一般的です。そして3つ目の「VPS(仮想サーバー)」は、1台のサーバー上に構築された仮想サーバーを利用する形態を指します。1台のサーバー上には複数の仮想サーバーが作成されていて、共有サーバーのように仮想サーバーをレンタルして利用するのが特徴です。

クラウドとは

クラウドとは、インターネットなどのネットワークを介してさまざまなサービスを利用できる技術のことです。ユーザーはプロバイダーが提供・管理するサーバーなどを利用できるため、ソフトウェアやサーバー環境などを個々に準備する必要はありません。このように、インターネット環境があれば、誰でも簡単に利用できるのが、クラウドの大きな特徴だといえます。

また、クラウドサービスにはデータを保存できるストレージサービスがあるため、データの共有やバックアップも簡単に行うことができます。インターネット環境があれば、外出先や社外からでもアクセスすることができるため、テレワークや大規模災害で出社が難しい時にも重宝するでしょう。

なお、クラウドのサービスには、ソフトウェアを提供する「SaaS」、主に開発環境を提供する「PaaS」、サーバーやインフラを提供する「IaaS」といった種類があります。クラウドサービスには従量課金制のものも多く、その場合は利用した分だけしか費用が発生しないということも大きな魅力でしょう。メンテナンスやセキュリティアップデートなどに関しても、プロバイダー側で対応しているため、ユーザーの運用負担を大幅に軽減することも可能です。

クラウド(IaaS型)とレンタルサーバーの違い

クラウドとレンタルサーバーの大きな違いは、レンタルサーバーが1台のサーバーを複数のユーザーで利用するのに対し、クラウドは仮想化技術を使って、物理的なサーバーを仮想的に複数に分けて提供しているという点です。

仮想化技術を使っていることで、クラウドでは必要なときに簡単にサーバーリソースを増強したり、サーバーの数を増やしたりということが可能で、柔軟なサーバー設定ができるのもレンタルサーバーとの違いといえるでしょう。

また、レンタルサーバーは1台のサーバーを複数のユーザーで共有しているため、他のユーザーの影響を受けやすいというデメリットがありますが、現在のクラウドの技術ではそのようなことは起こりにくくなっています。

レンタルサーバーのメリット・デメリット

レンタルサーバーを利用した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。デメリットと合わせて詳しく見ていきましょう。

メリット

レンタルサーバーは、1台のサーバーを複数のユーザーと共有するため、クラウドと比べて運用コストがリーズナブルというメリットがあります。基本的な設定や運用は、レンタルサーバーを提供しているプロバイダー側が行ってくれるため、自社で難しい作業を行う必要もありません。

デメリット

台のサーバーを複数のユーザーで共有しているため、一人のユーザーが高負荷な作業を行った場合、その影響を受けて他のユーザーの動作が遅くなってしまう可能性があることは、デメリットだといえるでしょう。

クラウド(IaaS型)のメリット・デメリット

次に、クラウドを利用した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。詳細はプロバイダーによっても異なりますが、一般的なクラウドのメリットをデメリットと合わせて詳しく見ていきましょう。

メリット

クラウド(IaaS型)のメリットは、柔軟性に優れている点です。クラウドは仮想化技術を使っているため、必要に応じてサーバーの数を変更したり、増強したりということが容易で、ユーザーごとに柔軟に設定できます。また、レンタルサーバーのように1台のサーバーを共用しているわけではないので、自身にあったカスタイマイズができます。

デメリット

クラウド(IaaS型)は細かな設定が柔軟に行える一方で、そのためには専門的なサーバーの知識が求められるケースがあるというデメリットもあります。

今回ご紹介したようなレンタルサーバーとクラウドのメリット・デメリットを理解し、導入時の参考にしましょう。