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仮想マシンをホットスタンバイの冗長構成にするシナリオ
同じサービスを提供する複数の仮想マシンで冗長構成を構築する場合には、FortiGateのロードバランシング機能を使うことができます。
FortiGateのロードバランサーでは、クライアントからサーバへのアクセスをどのように分配するのかを、幾つかの「Method」から選択可能です。
稼働系と予備系の冗長構成を検討される場合には、2台の Real Server を用意し、 Vitual Serverに関連付けます。
更に、この2台の Real Server のうち、稼働系の稼働状態をアクティブ(mode = active)にし、もう一方の予備系をスタンバイ(mode = standby)にしておきます。
この設定により、通常時においてはアクティブである稼働系の Real Server のみにセッションが分配され、もしも稼働系がダウンした場合には、自動的に予備系の稼働状態がアクティブに切り替わり、全てのセッションはこのサーバに分配されるようになります。
なお、Real Server が正常(コネクションを受けつけることができる状態)か異常なのかの判断は、Health Check の機能を使います。
これらを実現するための設定の構成要素は、以下のとおりです。
・同じサービスを提供できるサーバを複数台用意する・・・①
・サービスの停止を検知する設定・・・②
・クライアントからのアクセスが別のサーバに切り替わる設定・・・③
①同じサービスを提供できるサーバを複数台用意する
FortiGate > Load Balance > RealServer(=仮想マシン)において、冗長構成にする対象の複数台のサーバを設定します。
この際に、バックアップに該当するサーバの設定の「Mode」項目で「Standby」を選択します。これにより、「Standby」の選択されたRealServerサーバには通常時トラフィックが分配されません。
②サービスの停止を検知する設定
FortiGate > Load Balance > Health Check で設定します。。サーバが提供するサービスに合わせて設定します。
③サービスの停止を検知する設定
FortiGate > Load Balance > Virtual Serversで設定ができます。ロードバランスで分配する方法「Method」を選択し、「Health Check」で②で設定したものを選択します。通常時は片方のみに全てのアクセスを分配するには、「Method」は「Round Robin」にします。
(動作確認の際には、この設定で「Standby」側にアクセスが発生していないことを確認します。)